去年の年末からかかっていたアンテナの修理が2月末にようやく終わりました。
テレビがたまに映らなくなるという連絡で、当社が点検に伺うと、毎回正常に動作していました。
そのため、原因をその場で見つけることが困難で、可能性が一番高いものから順に消していくことになりました。
まずは、20年ほど経過しているアンテナとブースターの交換です。
ブースター本体の調子が悪くなると、電波を強くする(増幅)というブースターの機能が作動しなくなり、映ったり映らなくなったりすることが考えられます。
しかし、最初に書いた通り、点検に伺ったときには正常に動作しているので、その場では修理が完了したのかは判断できず、しばらく様子を見ていただくことになります。
しばらくすると、またお客様から、また映らなくなるとの連絡がありました。
また、新しくしたブースターも異常を示すランプが点灯しているとのことでした。
そのため、再度点検に伺うと、やはりまた正常に動作していました。
そして、屋根に雪が積もっており、屋根上の点検は転落の危険性が高く、不可能です。
そのため、原因を特定しやすくするために、ブースターの位置を変更することにしました。
これまでブースターは居間のテレビの横に設置していたのですが、そのブースターを屋根裏にある分配器の前に移動させました。
これは、誤ってブースターのコンセントを抜いてしまわないようにすることと、分配器が故障していても、分配器下の配線が悪くても増幅には問題ないようにするためです。
様子を見てもらうと、またエラーが起こるとの連絡がありました。
そこで、3回目の点検です。
ようやくテレビが映っていない状態のときに伺うことができ、家中のテレビすべてが写っていないことが確認できました。
ここまでしたら、残る原因はアンテナとブースターの間の配線しかないと分かります。
ようやく原因を特定し、まだ雪が少々残る状況ですが屋根に登り、アンテナ配線を新しいものに交換しました。
後日、お客様に様子を伺い、問題なく見れていることを確認出来て、ようやく修理が完了しました。
本当に時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。
アンテナに限らず、家電製品でもそうですが症状が出ていなければ原因の特定は難しいものです。
予想するしかないため、もうこれで大丈夫、という確認作業も難しいです。
予想外の原因での故障時は時間がかかります。
そういった場合は、”面倒だからすべて取替”ではなく、ご不便をかけてしまうことになりますが、修理完了するまで1つずつ原因(可能性)を消しながら丁寧な作業をさせていただければと思います。